痛くなく麻酔をするために行う事
・表面麻酔           
・寒冷麻酔          
・刺入時の配慮     
・細い針 31G      
・温めた注射液     
・ゆっくりとした注入
・笑気吸入鎮静法  
以上の事を注意深く行えば、麻酔なんて痛くありません。
■針を刺す前に行う細かな配慮
最初に針を刺す場所ですが歯ぐき(硬い部分)と粘膜(柔らかい部分)では粘膜の方が
痛みを感じる部分(痛点)が少ないので最初の刺入部位は粘膜の方を選びます。
表面麻酔をして殆ど無痛になっているのですが更に痛みの出にくい場所を選びます。
この時血管を刺さないように注意します。血管には神経が近接してあるのでもし血管を
刺すと痛みがあるばかりでなく注射液が血管にもれて効果がうすれてしまうからです。
歯科で行う麻酔は骨に効かさなくてはいけないので医科で使用するものより麻酔効果
が高くなるようにエピネフリンを8万分の1の濃度で含有しています。
この際に刺す場所以外の場所(例えば唇など)を強くつかむと注意がそちらにそれて痛
みを感じにくくさせることができます。
■寒冷麻酔を場合によっては併用
みなさんは氷で指の感覚がマヒした事がありますか?
そうです、冷やす事で麻酔の補助をすることができるのです。
表面麻酔をした場所に寒冷スプレーで冷やしたスポンジを置いてさらに表面麻酔効果
を高めることができます。
■細い針を使う
注射針にもいろいろ種類があります。多くの歯科医は25ゲージの針を使って麻酔をし
ていると思いますが現在は30ゲージ、さらに31ゲージという細い針が発売されていま
す。
痛点を避けるという観点からいって細い針であればあるほど痛みは感じにくくなる
はずです。
■ゆっくり時間をかけて注入
かなり強い圧をかけなくては骨膜の下にに麻酔液を入れる事はできません。
その強圧を一気にかけてしまうとそれだけで痛みが起こります。
なるべくゆっくり少しづつ注入します。
■少しでも痛くないように注射液を温める
注射液を体温と同程度に温めておきます。夏場はそうでもないでしょうが特に冬は注
射液の温度も下がってきます。すると注射液と体温の温度差で痛みが起こる事があり
ます。この装置は大きな効果はないかとも思いますが少しでも患者さんが痛くないよう
にと思い行っております。
■それでも恐怖感がある患者さんには笑気ガスを
実際これまでの過程を踏んで麻酔をすれば痛いことはないと思いますが、痛みを強く
感じさせる要因に恐怖があります。
どこで植え付けられたのか知りませんが、いわれの無い恐怖を歯科治療に対して持っ
ている大勢の人がいます。これらの人は痛くなくても痛いと感じてしまいます。
どうしても恐い人は一度笑気ガス吸入鎮静法を試してはいかがでしょうか?
笑気ガスは脳の海馬領域に効果を及ぼすと言われ、恐怖感を無くす働きがあります。
幸せな気分になるとも言われています。
危険な事は実際にはほとんど無くて意外と簡単にできるものです。また、痛みを少なく
する鎮痛効果もあると言われています。
笑気とは、全身麻酔に使用される麻酔ガスの一種ですが、吸入鎮静法は全身麻酔で
はありません。全身麻酔に使用する時のように高濃度ではなく、20〜30%の低濃度
であるので、意識を消失することはありません。
恐怖心、不安感を抑制する効果があり、名前のとおり、なんとなく愉快な気分になりま
す。痛みも、感じにくくなります。これから、あの、嫌ーな歯の治療をするというのに、ニ
コニコしだす方もいるようです。ガス自体には、少し甘い香りがあります。
器具を付ける事さえ出来れば、嫌なニオイではないので、子供でも嫌がりません。吸
入時には、一緒に70〜80%の酸素と混合するので、安全です。笑気の効果は、吸入
時のみに迅速に現れ、吸入を止めるとすぐに元の状態に戻ります。とても、気持ちのよ
い状態になるため、治療が終わったのに「もっと吸わせて」などという患者さんもおられ
ます(笑)

モットー: なるべく歯を抜かない
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