大切な歯と顎を守りましょう
スポーツにはケガがつきものです。とくに動きの早いスポーツ、コンタクト(接触)の多いスポーツでは、顎(あご)や顔面領域のケガの発生率が高くなっています。
スポーツ歯科診療をおこなっている歯科医院では、ケガの予防のためのマウスガードの製作や、歯や顎などのケガの治療などを行っております。
口のあたりに軽くボールが当たったりしただけでも、そのままにしておくと、歯の神経が死んでしまい変色歯となってしまうことがあります。ちょっとしたことでも歯科医院で検査を受けるようにしましょう。
歯が抜け落ちた時は、歯を優しく洗ってホコリや泥などを落とし、牛乳や水で濡らしたガーゼやハンカチなどで包んだり、乾燥させないようにして、できるだけ早く歯科医院に行きましょう。歯が元通りになることがあります。
顎の骨折では下顎の正中部での骨折が多く見られます。
マウスガードについて
マウスガードは口の中の保護装置で、マウスピース、マウスプロテクターなどとも呼ばれています。マウスガードは外力から顎と口のまわりへの衝撃をやわらげ、歯の破折や、顎の骨折、口の中・口の外の軟組織のケガを防止するものです。脳震盪の防止にもなります。 マウスガードは、上顎の歯につけることが多いのですが、スポーツによっては下のほうだけ、あるいは上下につけることもあります。

- 注意
- マウスガードにはスポーツ用品店などで販売されている簡易型のものもありますが、口をあけるとすぐに落ちてしまったり、正しい咬み合わせができず顎関節を痛めるなど、かえって危険なことがあります。歯科医院で型をとって精密に作るものが安全です。
マウスガードとスポーツパフォーマンス
正しいマウスガードの使用は、からだのバランスの安定、筋力の向上がみられるという研究データがあります。競技の種類によっては、競技力が向上すると報告されていますので、歯科医院でつねにチェックしてもらいましょう。
マウスガードの効果
スポーツ先進国アメリカの歯科医師会の報告によると、合衆国内で行なわれるスポーツの試合中にマウスガードを装着することで、年間200,000件以上の口腔領域のスポーツ外傷を防いでいるとしています。
日本においても最近、予防効果が高いという同様な学会報告がみられます。
マウスガードの多様な効果
- 歯の保護
- 口腔・口唇周辺部の裂傷予防
- 顎部の骨折の予防
- 顎関節の保護
- 脳震盪の予防

さらに装着することによって、安心感の増大という大きな効果があり、アグレッシブなブレー、ファインブレーに結びつきます。
こんなスポーツにはマウスガードを
多くのスポーツ選手は、パワーを出すために歯を食いしばります。マウスガード装着時の食いしばりは、マウスガードをすり減らしてしまいます。マウスガードは少なくとも1年に1回はすり減りや破損をチェックしてもらい、いたんだものは作り変えることをおすすめします。また成長期のお子さんは、かならず2~3ヶ月に一度はチェックを受けましょう。

危険度の高いスポーツ
ボクシング、サッカー、アメリカンフットボール、ラグビー、野球、ホッケー、アイスホッケー、ハングライダー、ラクロス、柔道、空手、相撲、マーシャルアーツなど
中等度の危険を有するスポーツ
バスケットボール、ハンドボール、飛び込み、体操、パラシュート降下競技、乗馬、スカッシュ、スケート、スキーなど
マウスガードの色は様々
マウスガードは、カラーバリエーションがたくさん揃っています。
ご希望の色を使用して、当院の技工士が、患者様のために丁寧に一つ一つ作ります。
